会長挨拶

現在、空手道は競技人口が国内はもとより世界的にも増加の一途を辿り、いまや世界中で有効な武道、格闘技、スポーツとして隆盛を極めております。剛柔流は、空手道の流派の一つであり、松涛館流、糸東流、和道流と並び空手の四大流派の一つとされる。 とりわけ剛柔流空手道は質実剛健の日本武道の精神を基に瞬間的な判断力、強健な体力、不撓不屈の精神力を涵養し、今日、社会が求めております人格・体力兼備の人造りを重視しておることは、ご高承の通りであり、正に時代の要請にこたえるものであります。 先賢 東恩納寛量先生、拳聖 剛柔流開祖 宮城長順先生、宮里栄一先生、伊波康進先生、與儀實榮最高範士、山口剛玄最高師範、先生方を心より感謝し21世紀に先生方のおしえを後世に残せるよう日々精進し、剛柔流普及発展、社会貢献の為に一生を捧げる所存です。

会長 深利勝之

修養訓五ヶ条

空手道修練の中心は形

剛柔流空手道には、 【基 本 形 (Kihon Kata)】 三   戦 (Sanchin) 【開 手 形 (Kaishu Kata)】 撃 砕 一 (Gekisai Ichi) 撃 砕 二 (Gekisai Ni) 砕   破 (Saifa) 制 引 戦 (Seiyunchin) 四 向 戦 (Shisochin) 三 十 六 手 (Sanseru) 十 八 手 (Sepai) 久 留 頓 破 (Kururunfa) 十 三 手 (Sesan) 壱 百 零 八 手 (Suparinpei) 【閉 手 形 (Heishu Kata) 】 転   掌 (Tensho) の形があります。 形を演武するときは、その形の持つ特徴としての技法の変化、演武線上における重心の移動と気息の呑吐法の習得に心がけ、相手を想定した攻防の正確な技でもって「虚と実」というものを体得するようにします。したがって形は、単なる「演武」する所作ではなく、演武するものの精神性が修練の内実に大きくかかわってきます。 空手道における形は、修練の中心であります。つまり、空手道を修練する上で、その原則と規範を与えるものでありますから、形に習熟し正しい攻防の術技を反復修練するとともに、攻防の方法を理論的に研究する心がけが大切です。その中から、実践においても動じることのない空手道の身のこなしと精神性が養われていきます。 とりわけ基本形であるサンチン、テンショウは剛柔流の鍛錬形として基本となるものです。独特の「陽の呼吸法」を取り入れた筋骨の締めと、動く主体である自己の身体感覚のバランス性を養い、拳体一致(身体の生理、力の調和)と拳禅一致の精神に目覚め、強健な身体と空手道の気概を涵養します。 形を修練する上で、各人の年齢、性別、体格、技量によって得て不得手、向き不向きというものもありますが、教わった形はすべて繰り返し行うことが大切です。形の修練においては、どの形が重要であるとか、これでもって終わりということはありません。形は自分のものとして身についてこそ本物といえるでしょう。 より実践性に即した組手で攻防自在の技を空手道の修練では、基本技の正確さと力強さを実感した攻防術技の習得を心がけることが重要になります。そのための修練法・鍛錬法として組手というものがあります。組手では自分と相手とが対して技の掛け合いを行うので、より実践に近いかたちで行われます。

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